わ い わ い 句 会

2018年 6月 例会

 

梅雨晴れま心決めたる生前葬      英

きゃらぶきに母と蔵王嶺写しおり    駄犬

魂の音色響ける初夏の街        扇子

雨降れば三日で開く豌豆(えんどう)の花    法導

小舟浮く貞山堀に夏の月        いつつばし

風そよぐ五感を包む夏木立       涼呂

つばめつばめ横並びする宿の車庫    わるつ

皿の上に対峙する胡瓜紅生姜      信

白鳥居藩祖偲ぶや蝉の声        寿々

虚言癖はびこる国に梅雨来たる     十桝

山里の子等のおやつはさくらんぼ    アキノ

野原ごと白詰草の髪飾り        さとか

新緑の山々縫いし陸奥の道       星美

雲を突き光放つや夏の月        玲

郷の味山椒漬けや酒のつま       翠風

 

 

2018年 5月 例会

 

やまつつじ見守る郷は夜明け前      駄犬

田に映る空に手植えの早苗かな      いつつばし

春光の浜辺賑わす子の笑顔        涼呂

早緑のまだ柔らかき薔薇の棘       いずみ

鳶一羽鴉に追われ山笑う         大丈夫

ゆらゆらりお守りゆれるランドセル    寿々

栗駒や漸く咲いた山桜          アキノ

夏めくや十一万の熱視線         翠風

旅の宿若葉香りし湯気の肌        扇子

風青しうわずみさくらしなやかに     法導

ぶらんこや空に飛び込む足二本      さとか

風止みぬ遊佐の丸池青々と        十桝

春うらら断捨離受けてうれ淋し      英

朽ちてなお落ちぬ椿と添える手と     玲

涸れ沢にかかる丸太や若葉風       信

 

 

2018年 4月 例会

 

遊歩道瞳を染めし花吹雪         涼呂

思い出とそよ風まとい観るさくら     さとか

宵桜散りてビルには華灯り        いつつばし

浮かれどもどこか切なや桜季節      玲

再開や寺のさくらに染まる頰       扇子

車窓より横目で眺める花疲れ       アキノ

そちこちに連翹光る籬かな        信

カタクリや群れて耐え咲く野草園     星美

兜太逝くわいわい句会花の道       大丈夫

花吹雪滞空時間のいとおしき       わるつ

春光や母逝く空に透ける青        翠風

手の平をかざせば遠き百済かな      十桝

忘却も記憶の一つ桜散る         英

SLにそっと寄り添う紅しだれ      駄犬

行く春ややさしき嘘を聞き流す      いずみ

一億の心和ます桜かな          報導

 

 

2018年 3月 例会

 

春近し被災地照らす金メダル       英

春光や開く木陰の福寿草         法導

マンサクのひっそり咲くや砦跡      信

氷池万華鏡なる夕日かな         寿々

凍空に蒔絵の星座エリダヌス       いつつばし

幼児のピンクのほっぺ雛あられ      扇子

山笑う十分停る無人駅          いずみ

伊達マスク伊達マスクもあり春隣り    大丈夫

波揺らりアガサクリスティーの浮寝かな  十枡

風光る木々の緑に光射し         アキノ

風嵐去りておだやか雛の顔        玲

垂り雪視界広げて空清し         凉呂

浅き春水面の光名取川          星美

大地より春の息吹や子等駆ける      わるつ

佳き日かな孫の祝いの雛御膳       翠風

啓蟄や蕾のはしゃぐ雨あがり       さとか

 

 

2018年 2月 例会

 

錆びた大砲ブーベンビリア風にゆれ       寿々

毛嵐や妻待つ女川大漁旗         いつつばし

立春や桜色大目に恵方巻         玲

青空に染まりかけてる日向ぼこ      さとか

息白く頭上飛び交う大道芸        涼呂

真冬日の続きて燗を熱めにし       大丈夫

鷺飛びて一面の雪ざわめきし       星美

餌ねだる命のあまたや寒雀        わるつ

折り紙の色紙に雛の重ねけり       翠風

立春の光を粉ぜて耕せり         法導

凍てる夜や十七文字を一人酌む      信

ターミナル六花舞いとぶ窓の外      扇子

生も死もたった一文字春の雪       いずみ

 

 

2018年 1月 例会

 

庭の雪見て新年も心白く          アキノ

降る雪やいなせ葉牡丹そろい踏み      扇子

残り葉をちぎり取らんと地吹雪や      いつつばし

雪見風呂カラスと我のふたり占め      寿々

北窓に丸太のごとき氷柱かな        さとか

冬の夜の金色の月冴えにけり        信

冴ゆる夜や炎の如きフラメンコ       涼呂

又ひとつ雪の凹みや落椿          わるつ

流れ着く魂いくつ時化の海         十桝

おろおろと待つ産声や最中月        翠風

銀世界輝く木立騎士に見え         玲

ふうわりとその先あたり雪女        大丈夫

凧揚げや古希の祝いの初御空        法導