NPO法人 シニアのための市民ネットワーク仙台

 わいわい句会は初心者中心の俳句会です

 

 「わいわい句会」はシニアネット仙台「一番町サロン」にて賑やかに開催しています。ほとんどの参加者は俳句の初心者で、現在は20名で活動しています。

 外部講師の指導を時折り仰ぎ、四季折々を感じ合ったり、互いの作品を評価し合いながら俳句づくりの向上を図っています。

 

平成27年仙台七夕、鐘崎蒲鉾店の竹飾り
平成27年仙台七夕、鐘崎蒲鉾店の竹飾り

2024年の作品


2024年3月の句会より

 

白鳥の中腰で居る余寒かな     島文庫

そつえんしき知る由もなし会者定離 漁市

春空を白鳥V字長旅か       風輝

繰り返す自問自答や春の泥     泉水

なんとなく寝ころんでみる春日かな 葵

しら梅に一日霙るる道真忌     ぽぷら

二度寝する夢の続きや今日雨水   大丈夫

淡雪の消えてあらわる陽の眩し   涼呂

平安の春も花より団子かな     十桝

椿花落ちて音なく昼下がり     寿々

夜更かしに衣類繕う針供養     扇子

恋猫や恋のみのらず爪を研ぐ    玲

大いなる日差しの揺れる春の河   いずみ

二人して体丸める余寒かな     翠風

芋売の笛に釣られて雪の路地    いつつばし

 

2024年2月の句会より

 

手をかざす親子四人や丸火鉢    いつつばし

盤上は黒優先の雪間かな       島文庫

和菓子屋の品書きあらた春立つ日   漁市

南天や食べ尽くされて空っ風     風輝

白鳥の帰還兵士も帰還せよ      泉水

ストーブのまはり賑わふ津軽線    葵

心経を唄ふ踵に日脚伸ぶ       ぽぷら

湯豆腐は木綿と決めて地酒かな    大丈夫

雪虫の淡き温もり掌に        涼呂

匂わねど梅の蕾の膨らみて      十桝

雪かきのスコップ握れば若返る    林道

つがい鴨水輪広がる名取川      寿々

初場所のざわめきおきてタオル揺れ  扇子

冬うらら園庭発の汽車ぽっぽ     玲

胸元に遊ぶ春風ハイヒール      いずみ

痛快に破魔矢かかげる年男      翠風

 

  2024年1月の句会より

 

逝く友や句座がお別れ冬薔薇     翠風

漆黒の尾根を描いて寒茜     いつつばし

去年今年ピポンピポンと来るライン 島文庫 

遅参者を肴に加え忘年会      漁市

エリアメール寒き輪島の無事祈る  宗孝

大晦日一年越しの蕎麦粉打つ    風輝

ブローチの位置定まりぬ降誕祭   泉水

酒酌まむ椅子を寄せ合ふ年の朝   葵

見霽かす大仙台の初景色      ぽぷら

そのジョーク笑わぬでもなきお正月 大丈夫

大ないの能登に無情の雪が降る   十桝

薬草に素肌滑らせ枇杷の花     寿々

お茶の間に餅焼く香り福笑い    扇子

初詣末吉を当て得心す       玲

初凪やワインの栓をポンと抜く   いずみ

 


活動風景

最近の俳句ブームで会員が増えました。自由題材の二句を発表し互いに評価しています。いつも笑いありの楽しい会です。